「派遣社員って実際どうなの？」「正社員と何が違うの？」
そんな疑問をお持ちではありませんか？ 派遣という働き方は、近年ますます多様なニーズに応える選択肢として注目されています。しかし、その実態やメリット・デメリットについて、十分に理解している方は意外と少ないかもしれません。
このコラムでは、派遣社員の働き方について、正社員との違いや福利厚生、気になるメリット・デメリットまで、皆さんが抱える疑問を解消できるよう、わかりやすく解説していきます。
正社員と派遣社員、ここが違う！働き方の基本を知ろう
まずは、正社員と派遣社員の基本的な違いから見ていきましょう。
【正社員】
- 雇用主…勤務先の企業
- 給与形態…月給制が一般的。賞与や退職金も支給される場合が多い
- 勤務期間…期間の定めがない（無期雇用）
- 業務内容…広範囲にわたることが多く、異動や転勤もある
- キャリア…企業内でのキャリアアップが一般的
【派遣社員】
- 雇用主…派遣会社
- 給与形態…時給制が一般的。交通費別途支給
- 勤務期間…期間の定めがある（有期雇用）。更新の可能性あり
- 業務内容…契約で定められた範囲の業務に専念する
- キャリア…複数の企業で経験を積み、スキルアップを目指す
最も大きな違いは、雇用主です。正社員は実際に働く企業と直接雇用契約を結ぶのに対し、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で業務を行います。
この「雇用主が派遣会社である」という点が、給与形態や福利厚生、キャリア形成に大きく関わってきます。
派遣社員の「福利厚生」ってどうなってるの？
「派遣社員だと、福利厚生がほとんどないんじゃないの？」と心配される方もいるかもしれませんね。ご安心ください。派遣社員にも、法律で定められた福利厚生はきちんと適用されます。
具体的には、以下のものが挙げられます。
- 社会保険（健康保険、厚生年金保険）：一定の要件を満たせば加入できます。
- 労働保険（雇用保険、労災保険）：こちらも要件を満たせば加入対象となります。
- 有給休暇：勤続年数に応じて付与されます。
- 育児休業・介護休業：一定の要件を満たせば取得可能です。
これらは派遣会社が提供するものです。さらに、派遣会社によっては、独自の福利厚生を用意している場合もあります。例えば、スキルアップのための研修制度や資格取得支援、提携施設の割引利用など、手厚いサポートを提供している会社も少なくありません。
派遣会社を選ぶ際には、どのような福利厚生が利用できるかも確認してみると良いでしょう。
☆ネッカートでは社会保険や労働保険を完備しています。また有給休暇や育児休業・介護休業も法律にもとづき取得可能です。その他福利厚生については、派遣先により社食が社員割引で食べられる等のメリットが得られる場合があります。
派遣で働く３つのメリット
では、派遣社員として働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか？
- ワークライフバランスの実現
派遣の大きな魅力は、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べることです。
- 勤務時間や曜日の柔軟性: 「週3日だけ働きたい」「残業なしの仕事がいい」「子どものお迎えに合わせて時短勤務したい」など、希望に合った求人を見つけやすいのが特徴です。
- プライベートの充実: 勤務時間が明確なので、趣味や習い事、家族との時間など、プライベートを大切にしながら働きたい方にぴったりです。
- 希望の職種や業界にチャレンジしやすい
正社員ではなかなか採用されないような人気企業や、未経験の業界・職種にも挑戦しやすいのが派遣のメリットです。
- キャリアチェンジのチャンス: 特定のスキルを身につけたい、新しい分野で経験を積みたいといった場合、派遣であれば比較的ハードルが低く、挑戦の機会が得られます。
- 複数の企業で経験を積める: 期間限定で様々な企業やプロジェクトに参画することで、幅広い業界知識や業務経験を効率よく身につけることができます。
- 派遣会社のサポートが受けられる
困ったときや悩んだときに、派遣会社が力になってくれるのも心強い点です。
- 仕事探しのサポート: 希望に合う求人の紹介はもちろん、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、専任の担当者がきめ細やかにサポートしてくれます。
- 就業中のフォロー: 派遣先での人間関係や業務内容に関する悩みなど、困りごとがあれば派遣会社の担当者に相談できます。直接言いにくいことも、派遣会社を通じて伝えてもらえるので安心です。
☆一般的に派遣会社は一人当たり30～100人の社員を担当していると言われますが、ネッカートは一人が比較的少ない人数の社員を担当しているため、きめ細かいフォローが可能です。
派遣で働く３つのデメリットと、その対策
もちろん、派遣社員という働き方にはデメリットも存在します。しかし、それらを理解し、対策を知っておくことで、後悔のない選択ができるはずです。
- 雇用の安定性が低い場合がある
派遣社員は有期雇用が基本なので、契約期間が満了すれば雇用も終了します。そのため、正社員に比べて雇用の安定性が低いと感じる方もいるかもしれません。
- 対策: 常にスキルアップを心がけ、市場価値の高い人材を目指しましょう。また、派遣会社とのコミュニケーションを密に取り、次の仕事の紹介を早めに依頼するなど、継続的な就業に向けて準備しておくことが重要です。優良な派遣会社であれば、契約終了前に次の仕事の相談に乗ってくれるはずです。
- 責任ある業務を任されにくいことも
契約で定められた業務範囲に限定されるため、正社員のように長期的なプロジェクトや、より責任の大きい仕事を任されにくいと感じる場合もあります。
- 対策: 任された業務には積極的に取り組み、期待以上の成果を出すことで、自身のスキルや意欲をアピールしましょう。また、派遣会社の担当者にキャリアアップの希望を伝え、より専門性の高い仕事や責任のあるポジションの求人を紹介してもらうよう相談することも有効です。
- 給与が時給制で不安定に感じることも
時給制が多いため、祝日が多い月や長期休暇がある月は、収入が減少する可能性があります。賞与や退職金がない場合も多いため、正社員と比較すると収入面で不安を感じるかもしれません。
- 対策: 時給が高い仕事を選ぶ、残業代がきちんと出るか確認する、そして計画的に貯蓄を行うことが大切です。また、スキルアップによってより高時給の仕事を目指すことも可能です。派遣会社によっては、能力に応じて時給交渉に応じてくれる場合もあります。
☆ネッカートは、残業手当、深夜手当、休日手当について法律にもとづき、きちんとお支払いいたします。
まとめ：自分に合った働き方を見つけよう
派遣で働くことには、柔軟な働き方やキャリアチェンジのチャンス、手厚いサポートなど多くのメリットがあります。一方で、雇用の安定性や業務内容、収入面でのデメリットも存在します。
大切なのは、これらのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルやキャリアプランに合った働き方かどうかをじっくり考えることです。
もし、派遣という働き方に少しでも興味をお持ちなら、まずは信頼できる派遣会社に相談してみることをおすすめします。あなたの「働きたい」を応援するため、私たちもしっかりサポートさせていただきます。